お世話になっております。見習い生産技術です。今回は前回の続きで円弧部の座標値の計算の解説をしていきます。毎年出題されるのは円弧部の座標値を求める問題です。基本的な計算は前回と変わりません。円弧から直角三角形を作って求める感じとなります。
円弧部の座標の求め方

上の図のようにたとえ円弧だとしても線を引き直角三角形を作ってしまえば、三角関数を用いれば計算することができます。
あとは、角度θを基準にsin,cos,tanの求めたい辺をたどっていけば良いです。
円弧部の座標値の計算の例題

①円の中心座標を求める
上の図では、
・接地している円弧:R15
・基準点:X50.000 Z100.000
・Xは直径値
となっています。
R15なので、中心X 半径15なので
中心は、X50 / 2=25 25+15=40
直径に戻すと、40✖2=X80
つまり中心X=80.000
中心Zは円が接している位置が、Z100.000なので
中心Z=100.000です。
②接点P1を求める
接点角度は30° 接点と中心を結ぶ線は接線と90°なので
90-30=60°
あるいは図のように中心線から30°として計算できます。
③半径方向の移動量
半径 R=15 角度 30° なので
X方向 15✖ cos30°=15✖0.866025=12.990
Z方向 15✖ sin30°=15✖0.5=7.500
④中心座標から引く
中心 X80.000 Z100.000
接点は左下なので、
「X」
半径値で
40-12.990=27.010
直径値へ変換
27.010✖2=54.020
「Z」
100-7.500=92.500
結果
P1は X54.020 Z92.500
というようになります。線を引き直角三角形を作成し、三角関数をうまく使うことができればそこまで難しくはないかと思います。
実際の過去問題の解説

上記の画像の過去問題のについて解説していきます。
今回P1はX座標が分からないため、P5から座標を求めていきます。P6は最初から答えがあるので省きます。
P5
Z方向
20✖cos30°=17.321
したがって
Z=100-17.321=82.679
X方向
20✖sin30°=10
Xは直径値なので2倍
10✖2=20
よって
X=80+20=100
P5:(e)=100.000 (f)=82.679
P4
Z方向
最初からあるようにZ=70
X方向
XはP5と同じ、X=100
P4:(e)=100.000
P3
R20の中心
ここが重要です。
P4はR20との接点です。
P4のX=100なので半径値では
100 / 2=50
R20なので中心は
50-20=30
直径値へ戻すと
30✖2=60
したがって中心は
XC=60 ZC=70
P2-P3の接線角30°、半径は接線と90° したがって中心→P3方向は120°になります。
これによりP4-P3のR20への接線角が30°となります。
R20なので
Z方向
20✖sin30°=10
P4 Z座標が70なので
Z=70-10=60
X方向
20✖cos30°=17.321
直径換算
17.321✖2=34.641
X=60+34.641=94.641
P3:(c)=94.641 (d)=60.000
P2
P2-P3=40 角度30°
Z方向
40✖cos30°=34.641
P3のZ座標は60なので
Z=60-34.641=25.359
X方向
40✖sin30°=20
直径換算
20✖2=40
P3のX座標は94.641なので
X=94.641-40=54.641
P2:(a)=54.641 (b)=25.359
P1
P1-P2は水平 X=54.641
左端なので Z=0
P1:(a)=54.641 Z=0
以上、このようになります。線の引き方等は下の画像を参考にしてみて下さい。

まとめ・ポイント
① Xは直径値、計算は半径値。→これが一番重要です。
② Z方向はそのまま。Zは直径換算しません。そのまま使います。
③ 斜辺は分解して考える。長さL、角度θなら・・・Z方向 L✖cosθ X方向 L✖sinθ 旋盤ではほぼこれだけです。
④ Rの中心を先に求める。R問題は、接点→中心→次の接点、の順で考えると楽です。
⑤ 接線と半径は90° R問題の鉄則です。
⑥ まず座標が確定している点を探す。今回の問題ならP6が最初に確定します。
⑦ 試験でのおすすめ手順。問題が出たら、
(1)座標が確定している点を書く
(2)傾斜線を分解
(3)R中心を求める
(4)接点を求める
(5)Xを直径値へ変換
(6)小数第3位まで記入
この流れでほとんどのペーパー問題は解けます。
いかがだったでしょうか?今後も色んな情報をアップしていきますのでよろしくお願いします!

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