いつもお世話になっております。見習い生産技術です。
技能検定の合格に向けて勉強を頑張っていますか?
今回は、計画立案等作業試験(実技ペーパー)で必ずと言っていいほど出題される「数値制御(NC)加工プログラムのGコード・Mコード」に関する問題を解説します。
「コードの数が多すぎて覚えられない…」と悩んでいる方も多いかもしれませんが、基本となるコードはパターンが決まっています。この記事でそれぞれの意味と覚え方のコツをしっかり押さえて、確実に得点源にしましょう!
過去の投稿も類似した記事がありますので良かったらこちらもご参考にして下さい。今回は過去に出題された問題を参照し解説していきます。



旋盤先生、技能検定の過去問を解いているんですが、GコードとMコードがたくさん出てきて混乱しちゃいます。どうやって覚えたらいいですか?

確かに最初は呪文のように見えるよね。でも、Gコードは『刃物の動かし方(準備機能)』、Mコードは『機械のスイッチON/OFF(補助機能)』という根本的な違いが分かると、一気に整理しやすくなるよ。今回は過去問題を使って、絶対に落とせない基本コードを一緒にマスターしよう!
今回挑戦する問題
日本工業規格(JIS)で規定している、数値制御の加工プログラムに関する下記項目(Gコード及びMコード)の①〜⑩に当てはまる機能を語群のア〜ソより一つずつ選びなさい。
1. 問題のコード一覧
- ① G00
- ② G01
- ③ G02
- ④ G33
- ⑤ G96
- ⑥ M00
- ⑦ M02
- ⑧ M03
- ⑨ M08
- ⑩ M30
2. 語群(選択肢)
- ア: 位置決め
- イ: オプショナルストップ
- ウ: 定切削速度(周速一定制御)
- エ: エンドオブデータ
- オ: アブソリュートディメンション
- カ: エンドオブプログラム
- キ: プログラムストップ
- ク: 毎分当たり回転数
- ケ: 時計方向の円弧補間
- コ: 直線補間
- サ: 主軸時計方向回転
- シ: 主軸反時計方向回転
- ス: クーラント開始
- セ: クーラント停止
- ソ: 一定リードのねじ切り
【解答一覧】まずは答えをチェック!
正解は以下の通りになります。
| 番号 | コード | 正解の記号 | 機能 |
| ① | G00 | ア | 位置決め |
| ② | G01 | コ | 直線補間 |
| ③ | G02 | ケ | 時計方向の円弧補間 |
| ④ | G33 | ソ | 一定リードのねじ切り |
| ⑤ | G96 | ウ | 定切削速度 |
| ⑥ | M00 | キ | プログラムストップ |
| ⑦ | M02 | カ | エンドオブプログラム |
| ⑧ | M03 | サ | 主軸時計方向回転 |
| ⑨ | M08 | ス | クーラント開始 |
| ⑩ | M30 | エ | エンドオブデータ |
【徹底解説】それぞれのコードの意味と覚え方
ここからは、なぜその答えになるのか、実務での動きや覚え方のコツを交えて詳しく解説します!
◆ Gコード編(①〜⑤)
① G00 =【ア】位置決め
- 解説: 刃物を削らない状態で、目的の場所まで最高速度で素早く移動させる命令です。加工時間を短縮するために使われますが、ワークやチャックにぶつからないよう注意が必要です。
- 覚え方: 「00(ゼロゼロ)」は加工前のスタートラインへ「素早く移動」!
② G01 =【コ】直線補間
- 解説: 指定した送り速度(F値)で、まっすぐ直線的に削る(切削送り)命令です。外径削りや端面削りなど、最もよく使う基本のコードです。
- 覚え方: 「01」は最初の削り、「直線」に進む!
③ G02 =【ケ】時計方向の円弧補間
- 解説: 刃物を時計回り(右回り)の円弧状に動かして削る命令です。ちなみに、逆回りの「反時計方向の円弧補間」は G03 になります。セットで覚えましょう!
- 覚え方: G02(時計回り・右) ↔ G03(反時計回り・左)
④ G33 =【ソ】一定リードのねじ切り
- 解説: 主軸の回転と刃物の移動を完全に同期させて、均一なピッチ(リード)のねじを切る命令です。
- 覚え方: 「33(ササッ)」とねじを切り進むイメージ!
⑤ G96 =【ウ】定切削速度
- 解説: 旋盤加工などで、刃物の位置(ワークの直径)に合わせて切削速度(周速)が常に一定になるよう、主軸の回転数を自動で変化させる命令です(周速一定制御)。これに対して、回転数を一定に固定するのは G97 です。
- 覚え方: G96(周速一定) ↔ G97(回転数一定)。これも超重要ペアです!
◆ Mコード編(⑥〜⑩)
⑥ M00 =【キ】プログラムストップ
- 解説: プログラムの途中で機械を一時停止させる命令です。加工途中でワークの寸法を測定したいときや、チップの表裏をひっくり返したいときなどに使います。再起動ボタンを押せば続きから動きます。
- 覚え方: 「00(ゼロゼロ)」で一旦完全にストップ!
⑦ M02 =【カ】エンドオブプログラム
- 解説: プログラムの終了を意味する命令です。メインプログラムの最後に記述します。
- 覚え方: プログラムの「エンド(終わり)」= M02。
⑧ M03 =【サ】主軸時計方向回転
- 解説: 主軸を時計回り(正転)に回転させる命令です。ちなみに、逆回転(逆転)は M04、主軸の停止は M05 です。実務でも毎日必ず使うコードですね。
- 覚え方: M03(正転) ↔ M04(逆転) ↔ M05(停止)の3点セットで覚えましょう!
⑨ M08 =【ス】クーラント開始
- 解説: 切削油(クーラント)の吐出を開始する命令です。加工が終わってクーラントを止めるときは M09 を使います。
- 覚え方: M08(出す) ↔ M09(止める)
⑩ M30 =【エ】エンドオブデータ
- 解説: プログラムの終了を表すと同時に、プログラムの先頭(最初)に巻き戻す(リワインド)機能を持った命令です。現在の量産加工では、M02 よりもこの M30 を使うのが一般的です。
- 覚え方: 「30」は終わりにするだけでなく、次の加工のために「先頭に戻る」!
まとめ:対になるコードで効率よく覚えよう!

なるほど!単体で丸暗記するんじゃなくて、G01とG02、M03とM04みたいに『セットや対になるコード』で覚えると、頭に入りやすいですね!

その通り!技能検定の学科試験では、今回出てきたコードが形を変えて何度も出題されるんだ。実務の動きとも結びつけながら復習して、ぜひ本番で確実に点数をゲットしてね!
試験対策として、最後におすすめのグループ分けを置いておきます。
- 移動: G00(早送り) / G01(直線) / G02(時計円弧) / G03(反時計円弧)
- 速度: G96(周速一定) / G97(回転数一定)
- 主軸: M03(正転) / M04(逆転) / M05(停止)
- 終了: M02(終了) / M30(終了+先頭に戻る)
これらをマスターすれば、学科試験のNCプログラム問題は怖くありません! 皆さんの技能検定合格を心より応援しています!


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