こんにちは!ブログ主の「見習い生産技術」です。
工場でNC旋盤を扱い始めて日々勉強中ですが、今回は多くの人が一度はつまずく「2級NC旋盤技能検定」の実技ペーパーについて書いていきます!
特に暗記要素が強くて混乱しやすい「Gコード・Mコード(JIS数値制御フォーマット)」の問題をピックアップして、分かりやすく丁寧に解説します!
それでは、さっそく私の職場のベテラン先生との会話からスタートです!
🎓 先生と見習いの合格への第一歩

旋盤先生、2級NC旋盤の実技ペーパーを過去問で解いてみたんですけど、GコードとMコードの組み合わせがごちゃごちゃになって頭がパンクしそうです…!特に『右ねじが遠ざかる方向』とか言われるとどっちに回るのか分からなくなります。

ハハハ、最初はみんなそこで悩むんだ。でもな、NCのコードにはすべて『なぜその指令が必要なのか』という実務的な意味があるんだよ。ただ丸暗記するんじゃなくて、現場の動きと紐づけて理解すれば絶対に間違えなくなる。よし、今日はその問題を1つずつ徹底的に紐解いていこう!
📊 2級NC旋盤実技試験(計画立案等作業試験)解答一覧

まずは、今回解説する問題の正解を一覧表にまとめました。
| 設問 | 正解の記号と内容 | 機能の意味(JISの定義) |
|---|---|---|
| (1) | セ:プログラムストップ | プログラムの運行を中断させる指令。主軸及びクーラントは停止する。 |
| (2) | キ:G04 | プログラムされた時間だけ次のブロックに入るのを遅らせるモード。 |
| (3) | チ:ドウェル | 上記(G04)の一時停止機能の名称。 |
| (4) | ス:G97 | 主軸速度の単位を、毎分当たりの回転数(rpm)として与える指令。 |
| (5) | ウ:M04 | 工作物から右ねじが遠ざかる方向に主軸を回転させる指令。 |
| (6) | テ:主軸反時計方向回転 | 上記(M04)の回転方向の名称。 |
| (7) | エ:M05 | 主軸を停止させる指令。このときクーラントも停止する。 |
| (8) | ノ:エンドオブプログラム | 工作物の加工プログラムの終りを示す指令。 |
🔍 各設問のどこよりも詳しい解説
(1) M00 の機能 = 【セ】プログラムストップ
M00は、プログラムを一時的に完全に停止(ストップ)させるMコードです。
ワークの表裏をひっくり返す(反転)、削り具合を途中で寸法計測する、チップが絡まっていないか確認する、といった「手作業」を挟みたいタイミングで使われます。
※よく似たコードに「M01(オプショナルストップ)」がありますが、こちらは操作盤のスイッチがONの時だけ止まる機能です。問題文で「中断させる指令」と言い切っているため、プログラムストップが正解です。
(2)・(3) 一時停止の指令 = 【キ】G04 / 【チ】ドウェル
「次のブロックに入るのを決まった時間だけ遅らせる(待つ)」という機能をドウェル(Dwell)と呼び、GコードではG04を使います。
「なぜわざわざ刃物をその場で止めるの?」と思うかもしれませんが、旋盤加工では非常に重要です!
たとえば、溝入れ加工の底面や、突切り加工の最後に1回転〜数回転分その場にとどまらせる(ドウェルを入れる)ことで、「削り残しをなくし、きれいな真円に仕上げる」という目的があります。
(4) 毎分当たり回転数 = 【ス】G97
主軸の回転速度を「1分間に何回転(rpm)」と一定にする指令がG97(主軸回転数一定制御)です。
ドリルでの穴あけや、ねじ切り加工など、ワークの径が変わっても回転数を固定したい場合に使います。
対になるG96(周速一定制御)は、刃物の位置(削っている直径)に合わせて自動的に回転数を変化させ、切削速度(m/min)を一定に保つ指令です。外径を荒削りする時などはG96が主役ですが、問題文の「毎分当たりの回転数として与える」という記述から、正解はG97になります。
(5)・(6) 主軸の回転方向 = 【ウ】M04 / 【テ】主軸反時計方向回転
試験問題の文章表現で最も受験者を惑わせるのがこれです。
JISの定義では、「工作物から右ねじが遠ざかる方向」=「反時計方向(CCW / 逆回転)」と決まっています。これに対応するコードがM04です。
- M03:主軸時計方向回転(正転) = 右ねじが締まる(進む)方向
- M04:主軸反時計方向回転(逆転) = 右ねじが緩む(遠ざかる)方向
現場の機械や刃物の付き方(正刃・逆刃)によってどちらに回すかは変わりますが、学科試験ではこの「右ねじの法則」の文章表現がそのまま出題されます。「遠ざかる=緩む=反時計回り=M04」とセットで覚えましょう!
(7) 主軸停止 = 【エ】M05
回転している主軸を止める指令は、ご存じM05です。
加工がすべて終わったときや、タレットを旋回させて工具を交換する前に必ず指令します。主軸が止まると、連動して切削油(クーラント)も止まるのが一般的な仕様です。
(8) M02 の機能 = 【ノ】エンドオブプログラム
加工プログラムの完全な終了を告げるのがM02(エンドオブプログラム)です。
現在の現場では、プログラム終了と同時に自動で先頭にカーソルが戻る「M30(プログラムエンド&リワインド)」を使うことがほとんどですが、JIS規格上の純粋な「加工プログラムの終りを示す指令」としてはM02が定義されています。
🏁 まとめ:実務と結びつけて一発合格を狙おう!

なるほど!G04のドウェルは溝底をきれいに仕上げるため、M04の『右ねじが遠ざかる』はネジを緩める方向だから反時計回り…!ただ暗記するよりも、実際の加工シーンをイメージしたら一気に頭に入ってきました!

その通り!機械の動きがイメージできれば、試験本番で緊張してもド忘れしなくなる。2級NC旋盤の学科は、こういう基本コードの理解が合格の分かれ道だから、この調子で繰り返し復習して一発合格を目指そうな!
今回はここまでです!
検定試験を受ける皆さん、私と一緒にコツコツ勉強して合格を勝ち取りましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!
「見習い生産技術」でした!

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