2級数値制御旋盤技能士⑩ 円弧部の座標の求め方の解説

数値制御旋盤

お世話になっております。見習い生産技術です。今回は前回の続きで円弧部の座標値の計算の解説をしていきます。毎年出題されるのは円弧部の座標値を求める問題です。基本的な計算は前回と変わりません。円弧から直角三角形を作って求める感じとなります。

上の図のようにたとえ円弧だとしても線を引き直角三角形を作ってしまえば、三角関数を用いれば計算することができます。

あとは、角度θを基準にsin,cos,tanの求めたい辺をたどっていけば良いです。

①円の中心座標を求める

上の図では、

・接地している円弧:R15

・基準点:X50.000 Z100.000

・Xは直径値

となっています。

R15なので、中心X 半径15なので

中心は、X50 / 2=25  25+15=40

直径に戻すと、40✖2=X80

つまり中心X=80.000

中心Zは円が接している位置が、Z100.000なので

中心Z=100.000です。

②接点P1を求める

接点角度は30° 接点と中心を結ぶ線は接線と90°なので

90-30=60°

あるいは図のように中心線から30°として計算できます。

③半径方向の移動量

半径 R=15 角度 30°  なので

X方向 15✖ cos30°=15✖0.866025=12.990

Z方向 15✖ sin30°=15✖0.5=7.500

④中心座標から引く

中心 X80.000 Z100.000

接点は左下なので、

「X」

半径値で

40-12.990=27.010

直径値へ変換

27.010✖2=54.020

「Z」

100-7.500=92.500

結果

P1は X54.020 Z92.500

というようになります。線を引き直角三角形を作成し、三角関数をうまく使うことができればそこまで難しくはないかと思います。

上記の画像の過去問題のについて解説していきます。

今回P1はX座標が分からないため、P5から座標を求めていきます。P6は最初から答えがあるので省きます。

P5

Z方向

20✖cos30°=17.321

したがって

Z=100-17.321=82.679

X方向

20✖sin30°=10

Xは直径値なので2倍

10✖2=20

よって

X=80+20=100

P5:(e)=100.000 (f)=82.679

P4

Z方向

最初からあるようにZ=70

X方向

XはP5と同じ、X=100

P4:(e)=100.000

P3

R20の中心

ここが重要です。

P4はR20との接点です。

P4のX=100なので半径値では

100 / 2=50

R20なので中心は

50-20=30

直径値へ戻すと

30✖2=60

したがって中心は

XC=60 ZC=70

P2-P3の接線角30°、半径は接線と90° したがって中心→P3方向は120°になります。

これによりP4-P3のR20への接線角が30°となります。

R20なので

Z方向

20✖sin30°=10

P4 Z座標が70なので

Z=70-10=60

X方向

20✖cos30°=17.321

直径換算

17.321✖2=34.641

X=60+34.641=94.641

P3:(c)=94.641 (d)=60.000

P2

P2-P3=40 角度30°

Z方向

40✖cos30°=34.641

P3のZ座標は60なので

Z=60-34.641=25.359

X方向

40✖sin30°=20

直径換算

20✖2=40

P3のX座標は94.641なので

X=94.641-40=54.641

P2:(a)=54.641 (b)=25.359

P1

P1-P2は水平 X=54.641

左端なので Z=0

P1:(a)=54.641 Z=0

以上、このようになります。線の引き方等は下の画像を参考にしてみて下さい。

Xは直径値、計算は半径値。→これが一番重要です。

Z方向はそのまま。Zは直径換算しません。そのまま使います。

斜辺は分解して考える。長さL、角度θなら・・・Z方向 L✖cosθ X方向 L✖sinθ 旋盤ではほぼこれだけです。

Rの中心を先に求める。R問題は、接点→中心→次の接点、の順で考えると楽です。

接線と半径は90° R問題の鉄則です。

まず座標が確定している点を探す。今回の問題ならP6が最初に確定します。

試験でのおすすめ手順。問題が出たら、

(1)座標が確定している点を書く

(2)傾斜線を分解

(3)R中心を求める

(4)接点を求める

(5)Xを直径値へ変換

(6)小数第3位まで記入

この流れでほとんどのペーパー問題は解けます。

いかがだったでしょうか?今後も色んな情報をアップしていきますのでよろしくお願いします!

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